前回の記事では、脚庫や脚の組み立て・塗装の様子を紹介しましたが、今回は胴体の組み立てや継ぎ目処理、垂直尾翼等の組み立てなどを紹介します。
前回の記事はこちら↓
胴体の上下パーツ接着
コクピット内部および脚庫の塗装、組み立てが完了したので、胴体の上下パーツを接着します。ただし、このキットではレジンのコクピットを使用しており、コクピット部分が前脚の脚庫に干渉して、上下パーツにすき間が発生してしまいます。
そこで、干渉するコクピット側の部分をリュータで削って、干渉しないようにしておきます。
Su-27は機体サイズが大きいので、すべての接着面がキレイに上下パーツに接着するように、洗濯バサミなどでしっかりと密着させます。
胴体の継ぎ目処理
胴体の上下パーツの間には、目立つ継ぎ目ができてしまいますので、丁寧に継ぎ目を消していきます。
機首周りの継ぎ目を消した状態です(レドームを取り付けた後)。
特に目立つのが、機体後方側面の継ぎ目です。継ぎ目には瞬間接着剤を盛り、紙やすりで削っていきます。
機体後方側面の継ぎ目を消した状態です。
レドームの短縮化・接着
レドームは、実機のイメージよりも若干長い印象を受けます。
そこで、3mmほどカットして、長さを縮めます。
レドームの中には、重りとしてビスを入れ、瞬間接着剤で固めておきます。重りとして使用するのは、釣りで使用する鉛の玉でも粘土でもなんでも良いです。
レドームと胴体の間は接着面があまりありませんので、ポッキリ折れてしまう心配があります。そこで、接着面を増やすため、パーツのランナーを細かく切って、以下の写真のように胴体の内部に接着しておきます。
上の写真の胴体のランナーと接触するようにレドームの方にもランナーを接着します。
胴体とレドームのランナー同士が接触するように接着します。
これで、しっかりとレドームを胴体に接着することができました。
垂直尾翼やラダー、フラップの取り付け補強
垂直尾翼と胴体の間の接着面積や、垂直尾翼とラダーの間の接着面積などは小さいため、接着してもすぐに外れてしまう可能性があります。
そこで、金属の細い棒を用いて補強しておきます。
私が良く使用するのは、WAVEのCライン 0.5mm~1.0mmの真鍮線です。
やり方は、ピンバイスでパーツに穴を開けて、真鍮線を差し込むだけです。これを行っておくと、多少パーツに負荷がかかっても、簡単に外れることはなくなります。
垂直尾翼の根元の胴体側には、真鍮線を差し込むための穴を開けておきます。
主翼フラップも接着面積が小さい部分ですので、同じように真鍮線で補強しておきます。
主翼前縁のフラップも接着面積が小さく、しっかりと接着することが難しいパーツです。フラップの根元の部分にキットのランナーを挟むことで接着面積を増やしつつ、真鍮線で補強します。
また、フラップの翼端の方はランナーを挟むスペースがないのでプラ棒を差し込んで接着面積を増やしつつ補強しておきます。
アンテナパーツの交換
機首下面と胴体後方上面のアンテナはエッチングパーツに交換するため、元々のキットのアンテナ部分は綺麗に削ります。
エッチングパーツを取れにくくするため、あらかじめ胴体側にラインチゼルで溝を掘って、エッチングパーツを溝にはめ込んでいます。
スジボリの追加
レドームを胴体に接着した後、段差や隙間を瞬間接着剤で消したのですが、レドームと胴体の境い目が分からなくなってしまいました。そこで、スジボリを追加し境い目を追加しておきます。
0.3mmのプラ板を切って、レドームの周りにマスキングテープで巻き付けて定規代わりにします。軽くなぞるようにスジボリを掘ります。
以下がスジボリを掘り直した後の状態です。プラ板を巻き付けてスジボリの位置決めをしっかり行ったおかげで、綺麗に掘ることができました。
細かいパーツの取り付け
胴体の処理も終盤になってきました。大まかなパーツを取り付けてスジボリなどの修正を行った後は、細かいパーツを取り付けていきます。
コクピット内部のエッチングパーツを瞬間接着剤で取り付けます。
レドームの先端にあるアルファプルーブは、私の場合、塗装中などに引っ掛けて折ってしまうことが多いです。先端を以下の写真のように真鍮線で作り直します。
使用した真鍮は、WAVEのCライン0.5mmと、WAVEのCパイプ(内径0.9mm、外径1.1mm)です。Cパイプの内側にCラインを通しています。
機首の側面にも細かいエッチングパーツを取り付けます。胴体に対して垂直に取り付ける必要があるのですが、非常に取れやすいです。そこで、ラインチゼルで溝を掘り、その溝にはめ込むことで取れにくくします。
接着後のエッチングパーツです。溝にはめ込んでいるので、少しくらい衝撃を受けても外れません。
胴体上面のアンテナもエッチングパーツに交換します。このアンテナも胴体側に溝を掘って取り付けています。
ピトー管などの細かいパーツを機首側面に取り付けます。ピトー管も外れやすいので、パーツに0.5mmの穴を開けて真鍮線で胴体とパーツをつなぐように取り付けています。
座席後方に取り付ける仕切り版?はキャノピと干渉してしまうので、干渉しないサイズにプラ板で作り直します。
キャノピーの整形
キャノピーの中央には、パーティングラインがあるので、削ってきれいに整形します。
まず、400番の紙やすりで削った後、800番 → 1000番 → 1500番 → 2000番の順番に紙やすりで研磨していきます。(下の写真は、400番でパーティングラインを消した状態です)
その後、タミヤのコンパウンドの粗目 → 細目 → 仕上げ目の順で磨いていきます。
※磨いた後の写真を撮り忘れてしまいましたので、完成までお待ちください。
次回からは、いよいよ塗装に入っていきます。
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