今回、製作方法をご紹介するのは、ハセガワから発売されている、1/72スケールのF/A-18Fスーパーホーネット(複座型)です。
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F/A-18という機体は、アメリカ合衆国のマクドネル・ダグラス(現ボーイング)社が開発した戦闘攻撃機で、F/A-18A~Dはレガシーホーネット、F/A-18E/Fはスーパーホーネットや「ライノ」という愛称で呼ばれています。
このF/A-18E/Fは、F/A-18C/Dを発展させたマルチロールファイターで、F/A-18C/Dから大型化し、航続距離や兵器搭載量を向上するとともに、ステルス性をアップさせた機体です。
ハセガワの1/72 F/A-18Fは、パーツ同士の合いも良く、非常に作りやすいキットですが、何よりも嬉しいのが、部隊のカラーリングごとにキットが発売されており、さまざまなカラーリングの機体を作ることができる点です。
作りやすいといっても、ところどころ作りにくいところや、すこし工夫をすることで、出来栄えを良くすることができるポイントがいくつかありますので、作る様子を細かくご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
今回は3つのキットを使って、以下の部隊の機体を作りたいと思います。
- VFA-154 ブラックナイツ(ハイビジ)
- VFA-103 ジョリーロジャース(ロービジ)
- VFA-32 ファイティングソーズメン(ロービジ)
このキット以外にもハセガワから色々なカラーリングがリリースされていますので、気に入った機体があれば、ぜひ手に入れてください。
1. 機首とコックピット組立
機首部分ですが、20mmバルカン砲の穴が何だかヘんな方向に空いているので、一旦パテで埋めて、機首方向に穴が向くように開け直します。
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コックピットの計器などはデカールで表現されており、そのまま使用します。
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シートもキットのものをそのまま使用し、シートの色を丁寧に塗り分けてあげます。
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2. インテークの組立・塗装
このキットは、インテークの修正に結構手間がかかりました。まず、インテーク内側の部品ですが、ダボ穴が開いていたり、凹モールドになっていたりするので、瞬間接着剤で埋めて滑らかにしてあげます。
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瞬間接着剤は、ウェーブの高強度タイプを主に使用していますが、キャノピーなどの透明部品に使用するための低白化タイプもありますので、揃えておくと色々と便利です。
WAVE オプションシステム シリーズ Kノズル 瞬間接着剤用先端ノズル
部品を接着した後は、紙やすりをピンセットで挟み、インテーク内部の継ぎ目を消してあげます。これは結構根気が必要な作業で、何度も削ってはサーフェイサーを塗り、凹凸を確認し、再度削るという作業を繰り返します。
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こういった狭いところをやすり掛けするには、タミヤのピンセットのように先端が折れ曲がっているものが使いやすくて良いと思います。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.3 ツル首ピンセット 74003
インテーク内部は、白色部分と灰色部分が途中で分かれていますので、白色を下地に塗った後に、マスキングを行い、灰色を塗装します。
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胴体側のインテークは、胴体の構造上、大きな窪み部分ができてしまい、このままだと前方からインテークを覗き込んだ時に、カッコ悪くなってしまいますので、窪みをパテで埋めてあげます。
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こういった盛るタイプの加工に使用するパテは、タミヤの盛りパテなどが良いと思います。
タミヤ メイクアップ材 ポリエステルパテ (40g) 87097
インテークの内部を塗装した状態です。
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胴体とインテークの間は、若干隙間ができてしまうので、瞬間接着剤を流し込み、隙間を埋めてあげます。
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3. 主翼取り付け
主翼と胴体はぴったりと合います。接着後は全体的に紙やすりで継ぎ目を消してあげます。
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4. スジボリ
機体全体のやすり掛けを行い、継ぎ目を消した後は、一緒に消えてしまったパネルライン等を復活させるべく、スジボリを盛りなおしてあげます。
この作業はとても慎重に行います。が、どうしてもミスは付き物。瞬間接着剤で埋めなおして再度スジボリを行うという作業の繰り返しです。
曲線部分はケガキ針でなぞってあげます。
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直線部分や曲線部分は、ハセガワの“テンプレート セット1 (直線定規)”や“テンプレート セット2 (曲線定規)”を使用して慎重に削ります。また、スジボリは、GSIクレオス “Gツール GT65 Mr.ラインチゼル”を主に使用して行います。ラインチゼルの刃は、このキットの場合、“Mr.ラインチゼル用替刃 0.10mm GT65D”がよいかと思います。
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私がスジボリ用に良く使用するツールを以下に紹介しておきます。もし良ければ使ってみてください。
5. 細かい部品の取り付け
機首下面に細かい部品(ピトー管?)をつける必要があるのですが、そのまま接着しただけでは直ぐに取れてしまうため、穴に押し込んで強度を出すために、胴体部分に一旦穴を開け、部品を差し込むことで、強度を確保します。
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穴を開けた状態。
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部品を穴に差し込んだ状態。
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あとは隙間を接着剤(流し込みタイプ)などで埋めてあげます。これだけで結構頑丈になります。
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穴を開けるツールとしては、タミヤのピンバイスと、直径1.0mm以上のベーシックドリル刃セットの他、直径1.0mm未満の極細ドリル刃セットがあると良いと思います。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.49 ベーシックドリル刃セット 74049
6. キャノピー研ぎ出し
キャノピーは整形上、中央にパーティションラインができてしまっているので、一旦400番台の紙やすりで削り、段階的に2000番台の紙やすりまで根気よくやすります。
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2000番台まで削った後は、コンパウンドで磨いてあげます。
コンパウンドは、まずは粗目で磨いた後、細目→仕上げ目と段階的に磨いていきます。私の場合、必ず仕上げ目まで磨くようにしています。
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左がコンパウンドで磨く前、右が仕上げ目のコンパウンドまで磨いた後の状態です。まったく傷がないピカピカ・ツヤツヤの状態になります。
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7. 下地塗装
機体を1500番台までやすり掛けを行った後、サーフェイサーを塗装します。
そしてその後、パメルラインに沿って陰影をつけるため、ネイビーブルーで塗装します。
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8. 機体の基本色塗装と脚格納庫の塗装
下地の塗装完了後、いよいよ機体の基本色の塗装です。
まずはパネルラインの陰影を残しつつ、説明書で指定されているグレーを塗装します。下の画像は1回目の塗装後の状態です。ややパネルラインが濃すぎですので、更に全体の色合いを整えるため、もう一度同じ色で塗装を行います。
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下が2回目の塗装後の状態です。大分落ち着いた色合いになりました。
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客格納庫内を塗装するため、周囲をマスキングし、白で塗装を行います。
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コーションライト部分もきれいに塗り分けてあげます。この部分もマスキングしてエアブラシで塗装しています。
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![](http://oishii-remake.net/wp-content/uploads/2020/09/IMG_3626-1024x683.jpg)
9. 各種ミサイル組立・塗装
ミサイルはフィン部分をきれいに塗り分けてあげます。
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10. 塗装~VFA-154 Black Knights~
いよいよ機体ごとに尾翼などの塗装に入ります。
ブラックナイツの尾翼の赤のストライプはキットのデカールで用意されておりますが、マスキングを行い、塗装することにしました。
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マスキングをしっかり行い、綺麗に塗り分けます。
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全体の塗装が完了後、デカールを貼りつけますが、デカールのシルバリングを防ぐため、一旦クレオスのスーパークリア等のツヤ出し塗料を機体全体に吹き付けた後、デカールを貼りつけていきます。デカールを貼りつける際には、必ずGSIクレオスのMr.マークセッターを塗布し、しっかりと機体に貼り付けます。
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機体裏面もツヤ出しにしておきます。
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綺麗にデカールを貼りつけることができています。
![](http://oishii-remake.net/wp-content/uploads/2020/09/IMG_4853-1024x768.jpg)
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デカールを貼りつけた後は、エナメル塗料の黒でウェザリングを行います。この時、エナメル塗料がプラスチックを侵食し、部品がもろくなってしまうので、それを防ぐため、再度ツヤ有り塗装を行い、エナメルが侵食しにくくします。
下の写真は、ウェザリングを行った後の状態です。
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脚や武装を取り付けた後、機体全体につや消し塗料を吹き付けて完成です。
VFA-154ブラックナイツの完成作品の細部写真は、こちらの記事に載せておきますので、ご覧ください。
11. 塗装~VFA-103 Jolly Rogers~
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![](http://oishii-remake.net/wp-content/uploads/2020/09/72_FA-18F_103_09-1024x681.jpg)
VFA-103ジョリーロジャースの完成作品の細部写真は、こちらの記事に載せておきますので、ご覧ください。
12. 塗装~VFA-32 Fighting Swordsmen~
作成途中ですが、2機が完成した時点で、少し飽きてきました・・・。
完成まで辿り着くか微妙ですw
1/72スケールのF/A-18E/Fは各社からキットが発売されています。最近は映画トップガンの影響で主人公のマーヴェリックが操縦するカラーリングが人気です。
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