【製作記】Revell ドイツレベル 1/48 Rafale M ラファールM ①インテーク編

【製作記】Revell ドイツレベル 1/48 Rafale M ラファールM ①インテーク編

今回からRevell(ドイツレベル)の1/48 ラファールM(海軍仕様)を製作していきます。

以下の記事でも書きましたが、このキットはモールドやパーツ同士の合いが非常に良く、既存の1/48スケールのラファールのキットの中では最も良い出来なのですが、インテークダクトが再現されていない点が難点です。

まずはヒートプレスでインテークダクトを再現するために、型(かた)をバルサ材で製作します。バルサ材はホームセンター等で簡単に入手できるもので大丈夫です。

左右のインテークダクトで同じ型が使用できるように左右対称の形状にしておきます。

ヒートプレスの型(かた)

エンジンのタービンブレードは、(私はもう作らないと思われる)アカデミーの1/48 MiG-29ASのキットから流用します。

キットのインテークの幅に合うようにバルサ材を削って形状をすり合わせていきます。

胴体の中に収めた際に、他のパーツに干渉しないか確認しながら加工していきます。

実機はRCS(レーダーの反射断面積)を小さくするため、ダクトの入り口からタービンブレードが見えないように、もっと湾曲したダクト形状をしていますが、この作例ではあくまでも雰囲気を出すためと割り切って単純なダクト形状にしています。

型を固定する台は、段ボールや割り箸、つまようじなどを駆使して以下のように製作しました。かなり、ヤッツケ感満載ですが、とりあえず試していきます。

タミヤの0.5mmのプラ板をガスコンロで熱して、型の上からかぶせます。下の写真のような感じで↓

柔らかくなったプラ板が型(かた)にフィットするように、軍手をつけた手で素早くなじませます。プラ板はかなり熱くなっているので素手でやらないように。。。

型の形状に合わせて変形したプラ板を切り離す際は、タミヤの曲線バサミが便利です。0.5mm程度のプラ板であれば難なくカットすることができます。

普段、模型以外にラジコンカーを趣味で楽しむのですが、ポリカーボネート製ボディをカットする用途でこの曲線バサミを頻繁に使用しています。

曲線バサミで大雑把にカットしたインテークダクトのプラ板パーツ

曲線バサミでカットした後は、上下のインテークダクトのパーツをうまくすり合わせていく必要がありますが、結構苦労しそうです。大雑把にパーツをすり合わせた後はパテなどを使って隙間を埋めたりしてダクト内部の表面を整えていく必要があります。

下は、すり合わせた後の写真です。接着前のため、マスキングテープで上下のプラ板を固定しています。

上下のプラ板をすり合わせた後
インテークダクトの入り口形状

インテークダクトを胴体内部にうまく組み込めるよう、キットのインテークパーツとの接着箇所を確認したり、ダクトの長さをカットしたりして調整しておきます。

ダクトの長さやインテークパーツとの接着箇所を調整できたら、ダクトをインテークのパーツに接着します。↓

機体前方から見た際の写真です。↓

あとは、インテークの中にパテを盛って、滑らかにダクトにつながるように加工していきます。以前にハセガワの1/48スケールのF-16Iでインテークダクトを再現した時もそうでしたが、かなり大変なというか面倒な作業なんで、あまり気が乗らないのですが、何とか頑張って仕上げたいと思います。

後輪の脚の格納庫をついでに塗装して組み込んでおきます。

Mr.カラーの35番「明灰白色」で塗装した後、Mr.ウェザリングカラーと、ガンダムマーカーの「ブラウン」で少しウェザリングしておきます。

インテークダクトにできてしまう段差は、GSIクレオスから発売されている「Mr.SSP 瞬間接着パテ」で埋めました。このパテは素早く硬化して、硬化後も整形しやすい硬さのため、大変気に入りました。

(実はこのパテを使用する前に、ポリパテを使用したのですが、硬化剤の分量が良くなかったのか、数日間放置してもパテが固まらなかったので、泣く泣くポリパテをすべて取り除き、Mr.SSPを盛ったという経緯があります・・・)

瞬間接着パテで段差を埋めた

パテはリュータやスポンジ研磨剤、紙やすり等で削って、ダクト内部の段差をなだらかにします。段差は確認しにくいので、サーフェイサーで塗装して確認しました。(とにかく何回もパテを盛って、削って、サフを吹いて、段差を確認して・・・の繰り返しです。2、3日間この作業をしていた気がします。)

なだらかになったダクト内部の様子

エンジンのタービンブレードは、Mr.カラーの「MC218番 アルミ」で塗装しています。

ダクトの終端が脚庫の手前まで来るようにダクトの長さを調整していますが、この位置からは、脚庫側に空いている穴から、ダクトの裏が丸見えになってしまいます。(ちなみに実機は脚庫の上を通っているはずです)

脚庫の手前まで伸びるダクト
脚庫側から丸見えなったダクト

そこで、脚庫の隙間をふさぐため、仕切り版を設けます。仕切り版は、以前製作したエデュアルドの1/48 MiG-21BISの余りパーツ(エアブレーキ)を使用して製作しました。

MiG-21のエアブレーキを活用した仕切り版

タービンブレードと脚庫の仕切り版は接着面積が取り難いので、ランナーパーツを活用して取り付けています。タービンブレードとダクトは少し隙間が空いてしまったので、プラ板でところどころ隙間を塞いでいます。

インテークからダクト内部を覗くと、ちらっとタービンブレードが見えます。

前方の脚庫も、機首側に大きく隙間が空いており、機首内部の空洞部分が見えてしまうので、仕切り版で塞いでおきます。

仕切り版は、GWHの1/48 MiG-29の余りパーツであるエアブレーキを流用しました。

以上、インテーク編でした。



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