今回ご紹介するのは、エデュアルド(Eduard)というチェコの模型メーカーから発売されている、Su-27Bの複座型練習機である「1/48 Su-27UB フランカーC」のプラモデルです。
エデュアルドというのは、プラモデルもさることながら、コクピットや武器などのオプションのレジンパーツや、コクピットのエッチングパーツなどを販売していることでも有名なメーカーです。
実はこのSu-27UB、キット自体はアカデミーという韓国のメーカーのものです。ただ、そのキットに、エデュアルド製のコクピットのエッチングパーツや、レジンパーツ、カルトグラフ製のデカールなど、オプションパーツをふんだんに盛り込んでおり、非常に豪華なキットになっています。
発売されたのは、今から数年前になるのですが、なぜ今更こんなキットを紹介するかというと、最近グレートウォールホビーから1/48スケールのSu-27UBの決定版とも言えるキットが発売されましたが、価格が非常に高く、購入するか否か迷う方も多いのではないでしょうか。
一方、このキットも発売された当時は同じくらい高価でしたが、最近はオークションなどで比較的安価に出回るようになりました。そこで、この期に私が手元に保管していたSu-27UBを紹介し、何かしら購入を検討している方に参考になればと思い、紹介させて頂くことにしました。
カラーリングは、以下の4種類から選ぶことができ、どれも非常に模型映えがする魅力的なカラーです。
- カザフスタン空軍
- ロシア空軍
- エリトリア空軍
- ウクライナ空軍
↑カザフスタン空軍のカラーリングです。部隊背面に部隊ロゴのようなマーキングが描かれています。
左はロシア空軍のカラーリングです。Su-27のオーソドックスな青系の迷彩ですが、尾翼端のロシア国旗がよく映えます。
右はエリトリアというアフリカにある国のカラーリングです。グリーン系の迷彩となっており、非常に珍しい迷彩柄です。実はこのエリトリア空軍の機体は、以前アカデミーのキットにて製作したことがあります。
そして、最後のカラーリングは、ウクライナ空軍の青系のカクカクな迷彩で、模型映えしそうな機体です。
すでにエリトリア空軍の機体を製作したことがあるせいでしょうか、個人的に作るとしたら、このウクライナ空軍が良いかなと思っております。
↑機体のステンシル・デカールもふんだんに付属します。
各国の国籍や部隊、ナンバーなどのマーキングはカルトグラフ製の良質なデカールで再現されています。
こちらは、ステンシルのデカールです。とにかくびっしりと色々なステンシルがあります。カルトグラフ製と明記されていませんし、Made in Czechと記載されているので、エデュアルドの自社製なのかもしれません。(カルトグラフはイタリア製なので)
本キットにはエデュアルド製の各種エッチングパーツが付属します。
特に目を惹くのがこのコクピットパネルのカラーエッチングパーツです。タコメータなどがはっきりとわかるほど非常に繊細なパーツで、思わず見とれてしまいます。
キットに付属する各種レジンパーツです。前席や後席、射出座席、前脚の泥除けなどのレジンパーツが付属します。
↑コクピット前席のレジンパーツです。非常に繊細な造形です。サイドパネルのスイッチ類など、塗り分けが大変そうです。
↑コクピット後席のレジンパーツです。前席とのスイッチ数の違いなどが再現されています。
射出座席のレジンパーツです。後ろ側も、言うまでもなく秀逸なディテールです。
前脚の泥除けです。
また、パイロットのヘルメットという、珍しいレジンパーツも付属しております。
キャノピーのマスキングシートと、HUDのクリアパーツです。キャノピーのマスキングは結構苦労しますので、こういったパーツは非常に助かります。
キットはSu-30MKにて紹介したものと殆ど同じですので、詳細は以下の記事をご覧ください。ただし、Su-30MK特有のパーツは付属しません。
以上、エデュアルドの「1/48 Su-27UB フランカーC」のキットレビューでした。参考になれば幸いです。
また、各社から発売されている、Su-30MK、Su-27UBのキットを以下に紹介しておきます。
[…] 【キットレビュー】 エデュアルド 1/48 Su-27UB フランカーC […]