【製作記】ハセガワ 1/48 CF-188A カナダ国防軍 75周年記念塗装(製作中)

【製作記】ハセガワ 1/48 CF-188A  カナダ国防軍 75周年記念塗装(製作中)

今回製作するのは、ハセガワの「1/48 CF-188A カナダ国防軍 75周年記念塗装」のキットです。

CF-188AというのはF/A-18Aのカナダ空軍仕様になります。CF-188AとF/A-18Aの外見上の違いは、コックピットの左側面部にライトが取り付けられている点です。

また、目視内戦闘時に、敵方に自機の機体姿勢を誤認させるために、機首の下面には、偽のキャノピーが描かれています。

ハセガワのレガシーホーネット(F/A-18のA~D型)は発売から数十年経過しておりますが、最新のキットと比べるとディテールは若干見劣りしますが、比較的価格が抑えられており、入手性も良いことがメリットです。

今回は、オプションパーツとして、クイックブースト製のレジンシートと、アイリス製のレジンノズルを使用していきます。

1.コックピット製作

コックピットのディテールは1/48のキットにしては、少し控えめな印象です。

まずはコックピットのパーツにサーフェイサーを吹き付けてから、基本色の灰色を塗装します。この時、下地にネイビーブルーを塗装しておくことで、なんとなく濃淡が現れるようにしておきます。

次に、コックピットの各パネル部分以外をマスキングし、フラットブラックで塗装してあげます。

計器はまずは、モニタの部分を緑色で塗装した後、モニタの部分をマスキングし、フラットブラックで塗装します。

この時、フラットブラックで塗装する箇所以外は細かく切ったマスキングテープでマスキングをしておきます。

そして、フラットブラックで塗装した後は、ボタンなどの部分をドライブラシで筆でなぞるようにタミヤのエナメル塗料のホワイトとレッドで塗装し、下の写真のように仕上げます。

また、コックピットの胴体側のパーツも組み立てて、グレアシールドなどはサーフェイサーを吹き付けておきます。

2.胴体下面およびインテーク製作

胴体は側面パーツと下面パーツを接着する必要があるのですが、真ん中部分が何もない空洞になってしまい、胴体の側面をやすり掛けするときなど、横方向から力をかけた場合に、接着した部品が外れないかなど、強度的に不安があります。

そこで、キットのランナー部分をカットし、胴体の幅に合わせて支柱を4本つけてあげます。こうすることで、胴体の横方向から力がかかった時でも、しっかりと支えることができます。

ハセガワのキットのインテークは、奥のダクトまで再現されておらず、胴体の内側が丸見えになってしまいます。このキットの最大の弱点です。

そこで、他のキットのエンジンのタービンブレードを流用し、胴体の内側が見えないようにしてあげます。ちょうどハセガワの1/72 F-14のキットが手元にあり、そのタービンブレードが合いそうでしたので、流用することにしました。

タービンブレードでインテーク奥の穴をふさいだ状態です↓ 実機はもっと奥までダクトがありますが、それでも何もないよりは実機らしい雰囲気になります。

インテークは、入り口から少し奥に行ったところで、ダクトの色が灰色から白色に変わりますので、インテーク内部を白で塗装した後、マスキングをして、インテークの入り口部分を灰色で塗装する準備をしておきます。

継ぎ目を消すために、モールドの部分をマスキングして、パテがモールドを埋めてしまわないようにした状態で、溶きパテで継ぎ目を埋めます。

インテークと胴体の間には、変な支柱がつきますが、キットに付属するパーツは接着面が少なく、すぐに外れて無くなってしまいそうなので、プラ棒を胴体に差し込んで、外れないように作ることにしました。

まずは、1.0mmの穴を胴体側に開け、プラ棒を突っ込み、程よい長さでカットします。

下の写真が左右ともに胴体にプラ棒を差し込んで、カットした状態です。これで支柱が外れることはなくなりました。

下がインテークを接着した状態です。

エンジンのタービンブレードは、インテークとの接着面が確保しにくいため、キットのランナーの不要な部分を使うことで、インテークとタービンブレードのパーツがしっかり接着できるようにしてあげます。

3.機首製作

キットの機首部分には、CF-188に特有のライトの穴を開けるための窪みが付いています。

まずは、ケガキ針で窪みの周囲を削り、円形にカットしやすくした後に、デザインナイフでカットしていきます。

穴をカットした後、紙やすりで穴の周囲をきれいに整えてあげます。

CF-188のライトを再現するために、コトブキヤの「プラユニット P-113 バーニアノズル III」を使用することにしました。

ライトにぴったり合うノズルを選び、機首の裏側からノズルを付けると下の写真のようになります。

ライトの部分は、「WAVE オプションシステム シリーズ H・アイズ 1 クリア」と、ハセガワの「ミラーフィニッシュ」を使用します。

H・アイズの丸いパーツの曲面部分にミラーフィニッシュを張り付けて、先ほどのバーニアノズルをシルバーで塗装しておきます。

ミラーフィニッシュを張り付けたHアイズを平らな面からみると、鏡のように見えます。

そして、バーニアノズルの窪みに、Hアイズをはめ込みます↓

これで、まるでライトのように見えるようになりました。

機首にはめ込むと下の写真のようになります。

機首の裏側はこんな感じです↓ 機首の先端は粘土の重りをつけておき、ライトの周囲はキットのランナーで接着面をかせぎ、外れないように補強しておきます。

また、機首と胴体の接着面が少ないため、キットのランナーを使って接着面を増やしておきます。


4.主翼・胴体上面製作

主翼はやや厚みが薄い印象で強度が低いので、プラ板を何枚か重ねて補強しておきます。

ホーネットは艦上戦闘機のため、主翼が折りたためるようになっているのですが、本キットでは、主翼を折りたたんだ状態を作りこめるよう、折りたたむ箇所に溝が入っています。ただ、折りたたまない状態で作る場合、この溝のせいで強度が低下してしまうので、瞬間接着剤を流し込み、強度を上げておきます。

胴体にパーツを接着したときにできる継ぎ目を消すために、継ぎ目に瞬間接着剤を流し込み、後で削って、継ぎ目を再現します。

エアブレーキも同様に、継ぎ目を消すために瞬間接着剤を流し込んでおきます。

主翼上面は歪みのせいか、凹凸している箇所がありましたので、凹凸を消すためにここにも瞬間接着剤を流し込んでおきます。

フラップの部分も同様に瞬間接着剤を流し込んでおきます。

継ぎ目を消した後は、機体の全面にリベットを打っていきます。

まずは、主翼の上面です↓

本キットでは、主翼の上面はある程度リベットが再現されていますので、それを基準に、細かいピッチでリベットを追加してあげたり、省略されているリベットを追加します。

リベットを打つ前には、打つべきラインをあらかじめ鉛筆で書いておきます。こうすれば、どこにリベットを打てばよいか迷うことがなくなります。なお、このラインはリベットを打った後に消してあげます。

LEX部分に 1.0 mm ピッチでリベットを打った状態です↓この部分のリベットはキットでは省略されていますので、丁寧に再現してあげます。

リベットを打った後、サーフェイサーを吹き付けてリベットやモールドの深さや大きさが十分か確認しておきます。

只今製作中につき、続きはしばしお待ちください。



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