【製作記】Revell ドイツレベル 1/48 Rafale M ラファールM ⑥塗装編(タッチアップ塗装、ウェザリングなど)

【製作記】Revell ドイツレベル 1/48 Rafale M ラファールM ⑥塗装編(タッチアップ塗装、ウェザリングなど)

前回の記事では、Revell(ドイツレベル)の 1/48 ラファールM の機体色の塗装を紹介しましたが、今回は海軍機特有のタッチアップ塗装やウェザリング塗装を行って、機体の塗装を仕上げていく様子を紹介します。

前回の塗装の記事はこちら↓

アメリカのF-14やF/A-18に代表される海軍機には、多数のタッチアップ塗装が見られます。タッチアップ塗装というのは、塗装面にキズや塗装のはがれがあった場合において修正処理を行う塗装のことです。

海軍機の場合、パネルなどをメンテナンス時に開閉する際、パネル周囲の塗装がはがれ、頻繁にタッチアップ塗装が行われるため、パネルライン周辺とそうでない部分で汚れ具合が異なるということがあります。また、その時の塗料の粒子が粗い場合には、タッチアップしていない部分よりも汚れる場合があります。

<ラファールMの汚れの例>

https://www.airplane-pictures.net/photo/499215/15-france-navy-dassault-rafale-m/

https://www.airliners.net/photo/France-Navy/Dassault-Rafale-M/2237607/L

タッチアップ塗装

パネルライン周辺にスモークグレーや、クリアブラウンを塗装することで、タッチアップ塗装を表現していきます。

まずはパネルラインを汚す箇所と、パネルラインはあえて汚さず、その周辺のみを汚す箇所とに分けてマスキングを行います。

胴体の中央部分は、あえてパネルラインに沿って汚していくことにして、パネルの中央部分をマスキングゾルでマスキングします。

また、主翼の付け根周辺のパネルラインはあえて汚さず、その周辺のみを汚します。パネルラインに沿って約1mm幅にカットしたマスキングテープを貼り付け、ところどころマスキングテープの周りをマスキングゾルでマスキングします。

どこをどのようにマスキングしていくかは、実機の写真を参考にしつつも、私の好みでアレンジしています。

胴体・主翼をマスキングした状態
緑色に見えるのが、マスキングゾルでマスクした部分
機首のマスキング箇所は少し控えめ
リベットをマスキングゾルでマスク
主翼はところどころ斑点のようにマスキングしている
胴体下面のマスキングの様子

マスキング終了後、マスキングをした部分の周辺に、スモークグレーを塗装していきます。

この塗装は、エアブラシでほんの少し吹き付けるだけで構いません。

下の写真では、あえてパネルの中心部分をマスクした胴体中央部と、パネルラインに沿ってマスクした主翼付け根部の汚れの違いが良く分かります。

主翼は、スモークグレーだけでなく、クリアブラウンも使用して色の情報量を増やしています。このキットの主翼はのっぺりとした印象でしたが、タッチアップ塗装や色の情報量を増やすことで、下の写真のように、非常に情報の密度が高くなります。

主翼は斑点状にマスクした周辺にスモークグレーやクリアブラウンを吹き付けている
色の情報量が多いため、のっぺりとした印象はなくなった
胴体下面のタッチアップ塗装後の写真
主翼付け根部分はパネルラインに沿ってタッチアップしたという想定で塗装している

その他細部の塗装

機体全体の塗装が概ね完了したので、ナビゲーション・ライト等の細かい部分を塗装していきます。

以下サイトの写真のように、ラファールのコクピットの横には何やら縞模様がありますが、おそらくパイロットや整備員がコクピットに乗り込む際に足を滑らさないようにザラザラの滑り止め加工がなされているのだと思います。

https://www.bfmtv.com/economie/entreprises/transports/un-rafale-porte-assistance-a-un-avion-de-ligne-en-panne-de-radio_AN-201405040020.html

この模様を再現するためにマスキングを行い、Mrカラーの306番「グレー FS36270」をエアブラシで軽く吹き付けます。あまりこの模様を強調するつもりはないので、ほんの少し吹き付けるだけです。

実機の写真を参考に縞模様の太さなどを調整してマスキングを行う
実機の写真を参考にうっすらと縞模様が見えるように塗装を行っている
実機の写真を参考にうっすらと縞模様が見えるように塗装を行っている

ナビゲーション・ライトはクリアパーツで再現されています。以下の写真のようにマスキングを行い、クリアカラーで塗装します。周辺に塗料が付かないよう、大きくマスキングを行っています。

主翼左側のナビゲーション・ライト
主翼右側のナビゲーション・ライト

垂直尾翼の付け根にある排気口の周辺のパネルは金属色です。以下の写真のようにパネルごとに色が異なっているように見えるので、同じような雰囲気になるように塗装します。

https://www.airliners.net/photo/France-Navy/Dassault-Rafale-M/4031339

排気口周辺のパネルは、Mr.スーパーメタリック2の「スーパーチタン2」を塗装し、その上からMr.メタルカラーの「ダークアイアン」を塗り重ねています。

また排気口後方のパネルはMr.メタルカラーのアルミを塗装し、パネルラインに沿ってMr.カラーの101番「スモークグレー」でシャドウを入れています。

排気口に近い部分と、遠い部分で金属の色合いや表現を変えている

ウェザリング

実機の表面に付着するシミ(黒色や茶色のシミ)を表現するために、Mr.ウェザリングからーの「グランドブラウン」を使用して機体に塗料を点付けし、筆などで塗料を拭き取ったり、伸ばしたりしていきます。

主翼に点付けしたMr.ウェザリングカラー
主翼に茶色が混ざったり、シミ模様が増えることで情報量が多くなった

Mr.ウェザリングカラーでウェザリングした後の機体

デカール貼り

デカールを貼る前に、デカールのシルバリングを防ぐために、機体の表面をツルツル、スベスベにしてツヤ出しを行います。

シルバリングとは、デカールとパーツが密着せずに、接着面に空気が入り込んでしまい、デカールが白くなってしまうことです。塗装表面がザラザラになっていると、このシルバリングが起きやすくなってしまうので、私の場合、必ずデカールを貼る前にはツヤ出しを行っています。

ツヤ出しには、Mr.カラーGX スーパークリアーⅢ UVカット 光沢 を使用しています。なお、研ぎ出しは行っていません。

Mr.カラーGX スーパークリアーⅢ UVカット 光沢 でツヤ出しを行った後
この塗料を吹き付けるだけで非常に滑らかに仕上がる

今回はフランス海軍の第12F海軍航空隊のデカールを使用します。

今回製作するフランス海軍の第12F海軍航空隊
デカールはイタレリ製のキットなどに良く付属する少し硬めのデカール

まずは、デカールが劣化して水に浸したとたんにバラバラ・粉々になってしまわないか、不要な部分を用いてチェックしておきます。

この時、マークセッターやマークソフターを使用しても問題ないか確認しておきます。

デカールの不要な部分を使用してデカールの劣化具体を確認

意外にも・・・全然平気でした!

デカールが硬いのが幸いしたのか、マークセッターやマークソフターを付けてピンセットで多少位置をずらす等をしてもデカールが破れたりしませんでした。

ただ、デカールが硬いのでシルバリングが発生しないか心配です。

不要なパーツに試しに貼り付けた
マークセッターとマークソフターも使用している

デカールが劣化していないことを確認できたので、あとはひたすらデカールを貼っていきます。

デカールが硬いので、何度もマークセッターやマークソフターを付けてデカールを機体の表面になじませながら作業を行っているため、非常に時間が掛かります。ただ、シルバリングの発生は何とか防げています。

機体上面の主要なデカールを貼った状態

デカール貼りは、まだまだ時間が掛かりそうです。。。

本日はここまで。



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